梅雨が開けた途端にこの暑さになるのは毎年のことだったか?
始めて港の見える丘公園に来た。
神奈川にはもう都合15年は済んでいるのに、始めてこの公園に来た。
この公園の記憶は、きっとこの暑さだけになるだろう。
開高健については、ただの食道楽。釣り道楽のおっさんだと思っていた。
だから少年時代の痩せて小さな開高の写真を見たときに、意外な印象を受けた。
展示は彼の幼少から最期まで、順を追ってあった。
彼は戦争していた頃のベトナムにも行っていたのだった。
かすかな記憶だが、自分が子供の頃、ベトナムで戦争していた事はわかっていったと思う。
その当時に開高はそのベトナムで生死の間をさ迷っていたのだ。
その時、彼は何を考え感じていたのだろう。
少し彼に興味が沸いた。
帰ったら彼の自伝的小説。『青い月曜日』を探してみよう。
公園内の喫茶『霧笛』のアイスコーヒーが旨い。